2007年5月16日水曜日

NPO法人で働く人

 本日は少し真面目な話。

 現在受講している授業のひとつに毎回外部の方を招いて講演をしていただくものがある。今回は豊田市にある保見団地(近隣の工場で働く南米系の外国人が多く住む)というところで、外国人労働者の子供に対して、日本で生活していく上での支援(日本語や文化のなどのライフスキルを教えるなど)を行っているNPO法人の方(女性)が来て、お話をしていただいた。

 話の内容は設立から現在までの経緯と日々直面する困難に関するものと、前回の講義(開発)の流れをくんだESD(Education for sustainable Develpment)に関するものだった。

 非常に貴重な話で、日本へ働きにきている外国人労働者の子供たちが受ける不遇とそれを支援していくことの厳しさが生々しい例とともに伝えられるような講義だったが、特に大きな衝撃を受けるものではなかった。むしろ、その内容よりもどんな人がNPO法人で利益を追求せずに活動を行っているのかというところに興味がわいてい た。

 なんでそんな困難なことに敢えて立ち向かうのか?自分の身を削りながら人を助けようとする気力がどこから生まれてくるのか?

 そんなことを気にしながら話を聞いていた。「人生金じゃない」と言われるものの、自分の生活を豊かにすることを諦めてまで人を助けるということが自分にはとてもできなかった。

 講義を進行する教授も自分と同じような印象を持ったのか、最後にこう質問した。

「どうしてそこまで活動に一生懸命になれるのですか?」


 ここからが衝撃だった!

 その講師の方は50代の女の方だったが、NPOを始めるに至った経緯を話し始めた。

 突然の離婚から夫と子供を失い、精神崩壊し、それに伴い知能も6歳まで低下し、自分を「生ゴミ」だと思うようになった。もう死ぬしかないとおぼろ げに感じ始めたそんなときに、観光に来ていた外国人に道を聞かれた。日本語もまともに話せぬ状態で、ゼスチャーで道を教えたあとに、笑顔でお礼を言われたときに「生ゴミでも人の役に立て るんだ。」と強く感じたそうだ。

 これがきっかけで"人の役に立てる仕事"をしようと決心したとその方は説明された。


 ほんの五分間の話だったが、とても印象的な話でここに書かずにはいられなかった。べつにこれを聞いたから自分がどう変わるとかじゃなく、ただただ衝撃的だったのだ。

 リタイアした後、まちづくり支援のNPO団体とかに関わりたいと考えてはいるが、現在の自分の価値観はまだまだ「己の豊かな生活」が最優先であり、この講師の方のような心境とはかけ離れたところにあるかもしれない。しかし、自分にも彼女のような己を揺るがす衝撃的なきっかけがあったとしたら、価値観が変わるのかもしれないと思った。

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