2008年12月29日月曜日

振背〜今年最後の更新〜

「風が吹けば桶屋が儲かる」

確かこういう話だったはず。
1)風が吹くと、砂ぼこりが舞い砂が目に入る。
2)中には砂ぼこりで目が不自由になる人も出てしまう。
3)目が不自由な人が増えると三味線を生業にする人が増える。
4)三味線を作るために猫の皮が必要になる。
5)猫が減ると、ねずみが増える。
6)ねずみが増えると、桶(おけ)がかじられる。
7)桶の修理で桶屋が儲かる。

辞書的な意味は、
「意外なところに影響が出ること、また、あてにならない期待をすることのたとえ。」
ということになる。

もっと噛み砕いて個人的な解釈にすると、
「世の中のあらゆる事象は、全てが有機的に結びついている。」
というと、言い過ぎだろうか。



昨今、物事を一元的に考える人が多いなぁと感じるわけだ。世の中はそんなに単純じゃないのに…。ニュースなんか見てても、薄っぺらい。政策を見ててもその場限りな感じが否めない。特にこの一年はそう感じることが多かったなぁ。



物事をシンプルに考えることは、頭の中でごちゃごちゃと考えるよりもベターなことがあることは承知している。ただ、シンプルを通りこして、単純に考えると、物事を良い方向へと導く力を失ってしまうと思うのである。

「Aというウィルスをすぐ抑えるワクチンBが存在する」という端的な理由で、ワクチンを打ってしまうことに対して躊躇いを持ちたい。その後に起こりうる副作用の発生や他の人に打つためのワクチンの不足の可能性などあらゆることに目を配るべきである。

最近何かと話題の契約社員の話もそうだ。

タクシー業界が契約を切られた人を受入れるというニュースが流れたが、このニュースを「救済」だとすぐに解釈してはいけない。こんな不況の世の中において、タクシー利用者数はどうなるのか?もともとタクシードライバーをやっていた人の売り上げはどうなるか?

そもそも、構造改革のときに規制緩和しすぎたツケがまわってきたのでは?その場しのぎの短絡的な措置が後々に影を落とす。


もう一つ気になることがある。

それは戦争が起きないか?ということだ。何をバカなことを?と思う人もいるかもしれない。しかしながら最近はこのことが心配で仕方がない。

貧しくなる→不平不満が充満する→暴動や戦争を起こして人のものを奪う

この流れは、いつの時代もかわることのない、いわば人類の本能なのかもしれない。こういう時代なだけに、何が起きても不思議ではない。信号はすでに黄色になってるのではないだろうか。



全ての事象は複雑に絡み合う。

人間は常に正しい判断を下せるほど優秀な生き物ではないと思う。ただ、本能の赴くままに行動してしまうほど愚かでもない、理性を以て考えることのできる生き物だと信じている。

「風が吹いても桶屋はもうかない」なんていう屁理屈はまかり通らない。自分たちのした一つ一つの事柄が、どこかしらに、何かしらの影響を及ぼしてしまう。

だからこそ考えて行動しなけらばならない。



そんなことを、この世知辛い2008年の師走に考えていた。

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